智の木協会活動報告

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第1回智の木協会シンポジウムレポート

第1回智の木協会シンポジウムレポート 
平成21年2月20日(金)於:千里阪急ホテル 仙寿の間 15:00−17:00

司会:智の木協会事務局長 小菅 喜昭 氏


開会の辞:智の木協会 理事 吉田 茂男 氏

智の木協会設立の今までの経緯についてのお話を頂きました。
始まりは、応用植物学会という形いからスタートし、社の木協会へ発展、その後智の木研究会と名前を変え、最終的に「智の木協会」に決まったことを話されました。
その際、コクヨ株式会社 専務取締役(当時)黒田 錦吾氏、富国生命保険相互会社 常務取締役 山本 幹男氏、月桂冠株式会社 専務取締役 安部 康久氏らと入念に青写真を作り込むという過程があったというご説明をされました。

ご挨拶 :智の木協会 代表幹事 小林 昭雄 氏

ご来場の皆様に智の木協会の活動・パンフレットの内容・趣旨・仕組み・今後の計画についてご説明し、ご理解とご協力をお願いいたしました。また、会員の抱く夢や計画を実現するにあたり、智の木協会をプラットフォームとして実践することの意義についてお話されました。

講演(1)元奈良女子大学教授 菅沼 孝之 氏 「萬葉植物から知る萬葉人の自然観」

座長 大阪大学大学院薬学研究科 教授 平田 收正 氏

奈良・京都近辺における萬葉時代の樹木について歴史考証のお話を頂きました。多種の樹木や花が萬葉集の歌にもたくさん引用されていることや、稲荷山、薬師寺、東寺などの古代の資料などをもとに、興味深い学術的な内容でした。

講演(2)植物画家 田地川 和子 氏 「ボタニカルアートと私」

座長 大阪大学大学院工学研究科 教授 盛岡 通 氏

ボタニカルアートの歴史や現在の状況、技術面での詳しい解説と、田地川先生のいろいろな経験に基づいたボタニカルアート観のお話を頂きました。
田地川先生は幼少の時にぬり絵をしたことはあったそうですが、ボタニカルアートを始められたのは42歳の時だったそうです。3年後にはボタニカルアートの講師を務められ、その後日本国内やイギリスのKew Garden、ニューヨークに出展されるなど、世界的にもご活躍をされています。

 受付付近に田地川先生の作品を展示し、
雰囲気を盛り上げて頂きました。

田地川先生の作品例


閉会の辞:月桂冠株式会社 専務取締役 安部 康久 氏

智の木協会において企業として貢献して頂く旨と智の木協会の発展への皆様のご協力のお願いをして頂きました。

コメント
当日2月20日金曜日は朝から雨足が強く、天候が懸念されましたが、雨は午前中にやみ、午後に開催された講演会には副理事長 黒田 錦吾氏(コクヨ株式会社)、名誉顧問 山本 幹男氏(富国生命保険会社)、安部 康久氏(月桂冠株式会社)をはじめ、およそ150名以上の方々がご参加くださいました。
菅沼氏・田地川氏の講演とも評判が高く、会場の様子もアカデミックでありながら、暖かい雰囲気に包まれ、智の木協会の第1回講演会としてふさわしいものでありました。
講演会後の懇親会には30名ほどの方がご参加され、名刺交換やお話もはずみ、交流を深めて頂き盛会でした。
智の木協会の賛助会員−個人などに入会のご希望を多数頂き、今後ますます活性化する活動に繋がる講演会となりました。

 会場の様子