智の木協会 創立記念講演会 レポート
創立記念講演会のご報告
・日時:平成27年5月2日(土)午後3時〜5時半
・会場:富国生命ビル4階 〔社団〕テラプロジェクト Aゾーン
ご挨拶:副理事長 黒田錦吾氏
これまでの流れ、企業会員数27社、アカデミア会員個人会員とも順調に増えていることを報告されました。
また、8周年を迎えるにあたり、これまで以上の会員皆様のご支援とご協力をお願いされました。
ご挨拶:副理事長 代表幹事 小林昭雄氏
2008年5月4日に智の木協会を創立、以後順調に会員数を伸ばし、各種事業を展開してきたことを報告されました。HPを開いて今後の取り組みについて説明される中で、子ども達の会員を増やしていくこと、植育(green communications)の推進、子どもの樹花を両親や祖父母に決めていただき、それをweb に掲載することにより子ども達がみどりや花、ひいては環境問題に関心を抱く成人に成長していくことが期待できると話されました。
講演:平井伸博氏 京都大学大学院 農学研究科 教授
智の木協会 アカデミア会員
座長:代表幹事 小林昭雄氏
講師の平井先生は、代表幹事がアメリカから帰国した際に大学院生で、以後約40年間のお付き合いであること、その頃から一貫して植物ホルモンに関する研究を行って、多くの成果を上げてこられたことを説明されました。今回、学会発表と異なり、部外者にも分かりやすく講義をしてくださることは大変嬉しいことですと話されました。
演題:「花粉はなぜ光る」
「人に見えている花の色と、虫の目に見えている花の色は異なる。」そのような話を聞いたことはありますが、実際にどのような色に見えているのか、また、なぜそのようなことが必要なのかについて講演いただきました。
可視光線でピンクに見えているオオアザミの花が、紫外線では深いブルーに見えるそうです。虫は香りに引き寄せられて遠くからでも花に飛んで行き、近づくと蛍光に気づき、そこには花粉があるということになります。虫は、蜜を吸うと言われていますが、花粉も食べるそうです(花粉食昆虫)。花びらは紫外線を吸収しますので、虫から見て暗いところへ行くと蜜があるという、ハニーガイドという仕組みになっていて、虫はその場所や花の形を学習する能力を有し、仲間に伝えるそうです。
実際に、強い蛍光を発する植物は人には珍重されない雑草だったりすることを教えていただきました。よく虫が、色もあまり美しくない雑草の周りをぶんぶん飛んでいますが、理由がよく分かりました。花を見る目的が異なるんですね。
交流会
・創立記念講演会につき、乾杯しました。
・フォークデュオ「ワライナキ」生出演 演奏
智の木協会 企業会員 郄野工業株式会社 代表取締役社長の山田繁雄氏のご好意で、生演奏していただきました。「ワライナキ」は、高田志麻さんと白井大輔さんにより2004年5月に結成されました。
生演奏を耳にする機会は少ないですので、参加者の皆様、大いに盛り上がっていました。