智の木協会活動報告

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智の木協会主催 第8回グリーンツーリズム 「京町家見学と扇子絵付け体験、京風お弁当を楽しむ一日」 レポート

智の木協会主催 第8回グリーンツーリズム
「京町家見学と扇子絵付け体験、京風お弁当を楽しむ一日」 レポート
平成27年6月21日(日)実施


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 梅雨、夜明けからすごい雨、でも京都への車中で雨は上がり陽も差してきました。京都大丸地下入り口に15名集合。そこへ迎えに来てくださった大西優子さん(扇子製造卸大西常商店の女将)の案内でお店までの道中、辻を曲がり車とゆっくりすれ違う中、現存する町家の概観をみながら、虫籠窓や瓦(一文字瓦・丸瓦)、格子の違いや由来の説明を聞きました。


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 明治からの物や現代的に改修された建物の様式など、ただ通りすぎるだけでは知ることのなかったことばかりでした。そして、ちょっと寄り道、源氏物語の「夕顔の塚の碑」、











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 次に狭い辻の奥に祀られている「鉄輪の井戸」にお参りしました。














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 一瞬いにしえの世界へタイムスリップしている間に、松原通りに面した『大西常商店』の前に到着です。以前はこの通りを祇園祭りの鉾が巡行していたこと、
昔々は松の並木があり地名になったと聞く。格子戸のきれいな店構え、京町家の佇まいです。








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 お店から奥へ、のれんをくぐるとそこは不思議な、でもどこか懐かしい空間でした。坪庭と数寄屋造りの「供待ち」の縁台、「通り庭」に鎮座している《おくどさん》、高い天窓からのあかり、使われていない長い煙突、布袋さんの置物等々が











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そのまま並ぶ、この《おくどさん》を復活して、薪を燃やし羽釜でご飯を炊くことが女将の望みとのこと。
 水の流れる裏庭や改築された茶室を眺められる二階に通され、なじみの仕出し屋さんのお弁当をおいしくいただきました。










 さあ、次は扇子の絵付け体験です。絵柄の見本や図案帳を見せてもらい、ガラス窓で図案を写す人、図案を考えて来た人、それぞれが絵筆で扇面に取り組みました。扇子として完成は約1ヵ月後、自宅に届くそうです。

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 何十年ぶりかに筆を持った私は悪戦苦闘、思うような線が引けず完成が不安です。でも、世界で唯一の作品。80行程も経て扇子に仕上げてくださるそうです。
 絵付け終了後、復元された茶室でおもてなしの一服をいただきました。
そして、女将からこの京町家を拠点にして京都の文化と町家の伝統を継いでいくとの強い思いを語っていただきました。
 ゆっくりとした時間をありがとうございました。楽しい一日でした。