智の木協会活動報告

智の木協会の活動報告ブログです

第1回 智の泉談話会 報告

1.開催日時:2019年7月6日(土)12時~14時

2.開催場所:「社団」テラプロジェクト Aゾーン

3.参加者 :企業賛助会員:3社 個人会員:7名  外部参加:3名 事務局:2名

4.話題提供者:高野化成工業(株)代表取締役社長 山田 繁雄 氏

5.談話会(概要)

 (1)趣旨説明(事務局)

 智の木協会の新しい活動として「智の泉談話会」を開催することになりました。
 智の木協会の企業会員あるいは個人会員の方々に話題をご提供いただき、それを基に「あーでもない、こーでもない」と話し合いながら交流を深めていきます。

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 (2)話題提供

 高野化成工業(株)では、厚さ2μのフィルム印刷を行っている。厚さ2μというのは、サランラップの1/5から1/10の厚さで、スマホの画面の黒い部分等に使われている。販売先は某大手メーカーで、高野化成工業には営業部隊が無い。
 他に、(株)上蓮製麺と(株)office FUKUROUを経営している。(株)上蓮製麺は、半田手延べ麺を製造している。(株)上蓮製麺は、高野化成工業(株)の幹部の実家だったが、経営難に陥った。幹部に辞められるとこちらが困るので、経営を手助けした。半田手延べ麺に野菜(ホウレンソウ、トマト、カボチャ、ニンジンの4種)を練り込んだ「caroday」を開発して、経営を立て直した。素麺は夏しか売れない商品なので、素麺をパスタのように夏以外でも食べるようにするためだった。野菜を練り込み栄養価をアップするとともに、色もカラフルにした。「caroday」を細かく切った「ママらくちん」は離乳食で、無塩で添加物が一切ないのでコープ自然派で取り扱われている。また、香港と上海でも販売している。(株)office FUKUROUは、AIによる作曲の開発、アーティストに対しての曲の提供を行っている。プロダクションのような仕事もしており、白井大輔(ワライナキ)やバイオリニストが所属している。
 何をやりたいとか特に目標を持っているわけではない。趣味も、仕事しかしないので、仕事が趣味ということになるのかも知れない。常に新しいこと、面白いことを探しているが、事業として成り立つかどうかは「飯が食えるか」を基準としている。

 (3)質問など

 ① 山田社長のお名前と会社名(高野化成)が違うのは、どうしてですか?
 高野化成は、元々は高野家が経営していました。経営が思わしくなくなり、創業者の遺言で再建のために高野化成に入社しました。経営が上向いたので退社しようとすると、銀行が「山田さんが手を引くなら、銀行は融資を継続できない」と宣言しました。このため、高野家も経営を私に任すことになりました。

 ② 米中貿易戦争と日本の対韓輸出規制によってスマホ産業では不透明感が強まっていると思いますが、経営者としてどのようにみておられますか?
 未だ、何かを判断する状況ではないと思っています。ただ、評論家が言うことは信用できません。バブルの頃、評論家たちが起業したようですが、ほとんど潰れて残っていません。

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6.事務局後書
 事務局の不手際で、参加者の自己紹介が長時間に及び、談話に十分な時間をとれませんでした。次回は、テーブルの配置を工夫し、話題提供、質問、回答、話題提供者からの質問など、双方向の談話が続くように配慮いたします。