智の木協会活動報告

智の木協会の活動報告ブログです

栗本 修滋 様 センブリの写真

会員の栗本 修滋 様よりセンブリ(千振:Swertia japonica)の写真をご投稿頂きました。




九州から北海道までの日当たりの良い山野の草地に自生する。草丈は普通5 - 30cm。茎の太さは1 - 2mmで断面は四角く、根元から数本に別れて生える。1 - 3cmほどの細長い線形の葉が対生する。発芽した芽がそのまま越冬し、翌年の9 - 11月頃に多数の花を咲かせる。花は五弁で、白く縦に紫色の線がある。

薬には開花期の全草を用いる。乾燥させ、煎じてまたは粉末にして飲む。薬効は、胃腸虚弱、下痢、腹痛、脱毛など。日本薬局方に収載されている苦味チンキの材料のひとつである。

センブリの名前の由来は「千回振出してもまだ苦い」ということからつけられたとされている。その由来の通り非常に苦味が強く、最も苦い生薬(ハーブ)といわれる。苦味成分はスエルティアマリン、スエロサイド、アマロゲンチン、アマロスエリン、ゲンチオピクサロイド、などの苦味配糖体(くみはいとうたい)である。中でもアマロスエリンは天然物で屈指の苦い物質である。

ドクダミゲンノショウコと共に有名な薬草である。小種名 japonica の通り、日本固有の植物であり、生薬名「当薬」も和語である。日本固有の生薬であり、漢方薬には用いられない。

引用:「センブリ」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』。2005年8月21日 (日) 21:19 UTC、URL:http://ja.wikipedia.org