智の木協会活動報告

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智の木協会主催 第1回グリーンツーリズム 「信州・蓼科 バラクライングリッシュガーデンを巡る2日間」レポート

2011年6月20日(月)〜6月21日(火)≪2日間≫

 智の木協会主催で信州へ1泊旅行に出掛けました。ツアーの企画は、第3回智の木協会シンポジウムで、バラクライングリッシュガーデン主のケイ山田氏に講演していただいた際、にわかに持ち上がりました。実際に、蓼科のイングリッシュガーデンを見学することにより、一層植物に親しみを増すことができるとの期待がありました。
 初日、一行は、先ず中央道の「水引の郷山都飯田」に立ち寄り、昼食。そして、日本文化に欠かせない水引の作り方・作品の数々を見学しました。
 次に、私たちは須坂の「豪商の館 田中本家博物館」へ着きました。“田中本家の夏の装い”展示中で、詳しく丁寧にそして楽しく、智の木協会々員でもある館長にご案内いただきました。クーラーのなかった時代、日本人は涼やかに着物を着こなし下駄を履き・・・パラソルもハイカラで、優雅な当時の人々の暮らしを想像しました。現代人が着ても「新しい感覚!」と思えるような柄に女性参加者の目は釘付けに。その他、田中家に伝わる屏風の数々、子供のおもちゃなどをたっぷり見学しました。極めつけは「お宝なんでも鑑定団」で鑑定された茶碗「青井戸茶碗」でした。館内の池では人によく懐いているカルガモの親子が楽しげに泳いでいました。

田中博物館 夏の着物


 二日目朝、いよいよ蓼科のバラクライングリッシュガーデンへ向かいました。オープニングセレモニーが行なわれると聞き、最前列に陣取りました。社長さん・ケイ山田氏のご挨拶、イギリス人講師アンドリュー氏らの紹介、バグパイプの演奏と盛りだくさんの内容でした。3月のシンポジウムの際にスライドで紹介された庭園には、それとは異なった種類の花々が咲き、庭園としての調和の素晴らしさに感銘を受けました。私たち一行は、ケイ山田氏から直接説明していただく機会に恵まれ、華やいだ気分でガーデン内を散策、午後に行われたケイ山田氏の実践レクチャーを受講しました。 

 ケイ山田 氏のレクチャー風景


 レクチャー“新しい寄植えのかたち”では、シュラブである新タイプの低木を利用した植え込みが紹介されました。シュラブは、小型で姿があまり乱れない、それ自身で存在感がある等々、寄植えにぴったりです。そして、そこに銅葉植物や花物をプラスすることにより、豪華な寄植えを作ることができます。シュラブはガーデナーには有難い素材だと思いました。これからどんどん広まっていくことでしょう。


ケイ山田 氏と助手


 レクチャーの間に雨が降ったり止んだりでしたが、雨間をみて散策を楽しみました。新品種を購入する人あり、バラクラオリジナルの洋服やバッグの前でうっとりする人あり・・・。春の名残のパンジーも夏花壇に溶け込み違和感がありません。ここバラクラでは、花たちは最期の時を迎えるまでずっと咲き続けるのです。
 多くの感慨を胸にバラクライングリッシュガーデンを後にした一行は、次回のエコツアーに夢を馳せながら一路大阪へ向かいました。